〜結婚相談所が教える、最短で幸せな成婚へ進む方法〜
「婚活を始めよう」と思った瞬間、ワクワクと同時に「何から始めればいいのかわからない」という不安が出てきます。
 婚活初心者の方の多くは、準備不足や情報不足のまま行動を始め、数か月後に「思っていたように出会えない」「理想の人と話が進まない」という壁にぶつかります。
結婚相談所で活動している方を見ていると、婚活の成功には「正しい順番で準備をすること」が大きな鍵になります。
 この記事では、婚活初心者が失敗しないために押さえておきたい5つのステップを、仲人の視点からわかりやすく解説します。
STEP 1:理想条件を整理する
多くの婚活初心者は、プロフィール作成やお見合いの申し込みからスタートしてしまいがちですが、その前に「どんな相手と、どんな生活を送りたいか」を整理しておかないと、活動が進むにつれて迷いが生じます。
たとえば、「条件は年収600万円以上、30代前半まで」とだけ決めて活動を始めた場合、実際にお見合いを重ねると「話は合うけど、価値観が違う」「条件は合っているのに、将来像が合わない」というギャップに直面することがあります。
 このようなミスマッチを防ぐためにも、理想条件はできる限り多角的に、そして優先順位をつけて整理することが重要です。

整理すべき条件は大きく分けて2つあります。
- 相手のプロフィールや経歴に関する条件(年齢、学歴、職業、年収、居住地など)
- 結婚生活や価値観に関する条件(家事分担、子育て、趣味、休日の過ごし方、将来の暮らし方など)
婚活では「条件を下げた方が成婚しやすい」という意見を耳にすることもありますが、むやみに譲歩すると、結婚後の生活に不満が残る可能性があります。
 逆に、条件を絞りすぎると出会いの幅が狭まり、そもそも候補が見つからないという事態になりかねません。
そのため、ここでのポイントは、条件を数値や事実で判断できるものと、感覚や価値観で判断するものを分けることです。
 そして「必須」と「希望」に分類することで、自分にとって譲れない部分と柔軟に対応できる部分が明確になります。
価値観の一致を優先する
婚活において「価値観が合う人を選びましょう」とよく言われますが、この価値観は単なる趣味や好みの一致とは異なります。
 結婚生活は、日々の小さな選択と判断の連続です。その中で意見が食い違い、歩み寄れない場合、ストレスが積み重なっていきます。
たとえば以下のようなテーマは、結婚後の生活に直結する重要な価値観です。
- お金の使い方・貯め方:家計の管理方法や貯蓄の意識、投資への考え方
- 仕事に対する姿勢:共働きの是非、転勤への対応、仕事優先か家庭優先か
- 家事・育児の分担:家事をどの程度分担するか、育児にどれだけ関わるか
- 休日の過ごし方:外出派かインドア派か、趣味や旅行への頻度
- 家族・親戚との関わり方:実家への帰省頻度、同居の可否、親の介護
価値観が合うかどうかは、プロフィールだけではわかりません。お見合いや仮交際の段階で自然に話題にし、相手の反応や考え方を聞き出すことが大切です。
また、「価値観の一致」は完全一致である必要はないという点も重要です。
 お互いが歩み寄れるか、違いを受け入れられるかという柔軟性が、実際の結婚生活では大きな役割を果たします。
結婚相談所では、活動初期に仲人と一緒に「価値観マップ」を作ることがあります。
 これは、自分にとって重要な価値観を10〜15個書き出し、それぞれについて「譲れない度」を点数化する方法です。
 この作業をすると、普段は意識していなかった自分の本音が浮かび上がり、婚活での軸が明確になります。
価値観を重視することで、「条件はいいけど合わない相手」に時間を使わずに済み、効率よく理想のパートナーと出会うことができます。
条件は「必須」と「希望」に分ける

必須条件とは
必須条件は、自分の人生観や結婚生活の満足度に直結する要素です。
 例としては以下があります。
- 結婚後の居住地(遠距離婚が難しい場合は近隣エリア)
- 子どもに関する考え方(希望するかどうか)
- 喫煙習慣(絶対に嫌なら必須条件に)
- 宗教や価値観に大きく関わる事柄
必須条件はあまり多く設定しすぎないのがコツです。多すぎると対象が極端に減り、婚活が長期化します。
希望条件とは
希望条件は、あれば嬉しいけれど、なくても結婚生活に大きな支障がないものです。
- 身長や体型の好み
- 趣味の一致
- 年収や職業の種類(生活が成り立てば柔軟に考える)
希望条件は柔軟に見直すことが可能です。活動を続ける中で、「意外とここは重要じゃなかった」という気づきが出てくることも多いです。
分類のコツ
条件を分類することで、プロフィール検索やお見合い申し込みの際に迷わず判断でき、時間を有効に使えます。
- 紙やエクセルに「必須」「希望」の2列を作って書き出す
- 各条件に重要度を1〜5でスコア化する
- 定期的に仲人と見直す
婚活は「理想条件を固める」ことと「柔軟な発想で相手を見る」ことのバランスが大切です。
 この作業を丁寧に行えば、婚活の方向性が定まり、活動中のストレスや迷いも減ります。