見知らぬ携帯番号からの電話が掛かった。
開口一番
「結婚をしたいと思っていますが妹が重度の障がいで、それでも結婚出来るか聞きたいんです。
障がいを持っている家族がいたら、結婚は出来ませんか?」小さな声で自信なさげに話す口調から、思い悩む様子が伝わる。
どの家にもどの人にも事情があるし、その事情も包み込んで縁は動くのだと説明した。
切なそうなその一本の電話から始まったKさんの結婚物語は、人柄の良さもあり婚活の動き出しはすこぶる早かった。
「ご本人の障がいは勿論、ご家族の方の障がいも特に気にする必要はないと思います。結婚のお相手とはそれも含めて、相性と相応しさだからです。」
そう話して三日後、ご両親も寂静の話が聞きたいとの事で、車で一時間の道のりを来社した。
2人姉妹の長女であるKさんは、優しく思いやりのある女性で妹の障がいを幼い時から優しく介抱していた。
代々続く兼業農家で跡取りの事も含めて
ご両親は長女Kさんの結婚に、家を絶やす事無く幸せな家庭を創ってほしいと心から願っている。
一番大切な結婚の幸せは2人の居心地の良さと相性と寄り添う気持ちだから、2人の気持ちが響き合えば、妹さんの障がいは重く考え過ぎない方が良いとアドバイス。
書類が整い婚活が動き出した。プロフィールに記載の「妹さんの障がい」について
詳細確認の電話が他相談所の仲人から入り、その時点で白紙になる場合もあれば、お見合いして「話が合わなかった。」としての良縁に至らぬ場合もあった。
これは仕方のない事。色白でふくよかなお顔立ちは好感度もあり、お見合いのお申込みも続いた。
一人一人に丁寧にお逢いしたいとお見合いに臨み、七回目のお見合いの方と結婚を決めた。
お相手の妹さんもKさんの妹さんと同じ障がいを持っていて、病気や障がいへの理解もあり
それも含めて相性も合って、話はトントン拍子に結婚へと進んだ。おまけに養子縁組を快諾してくれたので、それはそれは両親は喜び安堵してくれた。
週末のドライブは車中での会話も盛り上がり、将来の夢を2人で語り合いながら楽しく過ごし
順番に行きたい所を決め計画を立てての週末ドライブが思い出を膨らませた。
言いたい事が自然に言えている事が、とても不思議でいつも妹を気遣っていたので、Kさん自身もこんな自分もいるんだと初めて思ったと話してくれた。
温厚誠実な彼の人柄に娘の結婚を半ば諦めていた両親は、満面の笑みで祝福した。
彼の実家も家族仲がすこぶる良く2人の結婚で両家の親交が始まった。
結婚半年後に色白な女の子が産まれ、新居となったKさんの実家には彼のご両親も孫に逢いに良く通って来た。
2年後には敷地内に新居を計画しているらしい。
「何を持って来ても、結婚出来な理由は何もない」「結婚したいかどうか、それだけ」「障がいは不便だけど、不幸じゃない」
誰でも支え合い、寄り添い、好きな人と暮らす幸せ。
【公式HP成婚事例より抜粋:埼玉県西部在住 20代女性】
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