高校生の時に2年間仲良くしていた彼女がいて
卒業と同時に自然消滅してしまってからは、特に出逢いもなく
恋愛をする事もなかったと穏やかに話してくれた。
かねてより憧れていた念願のIT企業に就職し
難しい事にも沢山直面したけれど仕事が楽しく夢中に過ごし、あっという間に五年が過ぎた。
特にお相手もいなかったから改めて結婚を考える事もなく、実家暮らしが続いていた。
実家暮らしと言っても親のレールに乗る事はなく
妹との4人の暮らしはそれぞれが自立して心地良い生活だと言う。
趣味の釣り仲間や学生時代の友人との飲み会やツーリング等
多くの友人に恵まれ交流もあり、彼の協調性豊かな温かい人柄がしみじみ伝わって来る。
毎年行われる中学のクラス会は、予定が合わず暫く行かれなかったが
今回久々に出席することが出来た。皆社会に出て数年と言うところで
其々に活躍している様子で誰もが頼もしく見えた。
近況報告では、すでに2歳になる子のパパになっている友人がいて、とても羨ましくなったと話してくれた。
そしてそこで、彼の婚活スイッチがにわかに入ったのである。
いつも読んでいる「埼北よみうり」の「結婚相談所埼玉の連載記事」の連絡先に
初回見学相談の来社希望のメールが届いたのはクラス会の3日後間だった。
地域性か親と一緒の来社が多い当社だが、親に報告はしたが1人で尋ねて来た。
成婚までのプロセスの説明が済むと、入会の意向を示し翌週書類の確認と諸手続きをして、早速婚活が開始された。
見合いから交際までのその時々のアドバイスを
寂静の言葉のポイントの一つ一つをノートに書き留めながらの熱心な婚活姿勢に感動。
その後3度目の見合いが交際に進み、「どんな所に誘ったら良いですか?」とのアドバイスを求めるメールが届いた。
一緒に行きたいと思った場所には、お休みの日にでも一回行ってみると案内し易いと伝えると
早速「フラワーパークに行って来ました」と楽しそうな報告が入った。
逢えない日はメールや電話で連絡をしてとのアドバイスにもその通りに前向きに努めていた。
社会人になってからの交際経験がないとはいえ
アドバイスを謙虚に聞き素直に行動に移すことで、自然体で交際も頑張れたと彼は言った。
そして一歳年下の彼女と楽しい思い出を沢山創り結婚を決めた。
「色んな所に連れて行ってもらったんです」と笑顔の彼女も輝いていた。
信頼する仲人のHPには「婚活は謙虚で素直が一番です」とある。まさにその通りと思う。
何事もそう、「謙虚と素直」は、結婚の幸せへの近道でもある。