母親からの電話で「長女の結婚の事で一度お伺いしたいのですが・・・」との事だった
その電話の後半で長女に結婚を考えているのかを聞いたら急に怒り出し
それからは同じ家にいるのに全く会話もなく、帰宅すると自室に閉じこもっていると言う。
年に何回か同僚と海外旅行を楽しみ、地元の友達とも楽しく過ごし気ままな実家暮らしも15年が過ぎたらしい。
さすがに親として此の儘ではまずいと思い、覚悟を決めての話し合いに望んだら、ややこしい事になってしまったと切なそうに母は言う。
就職して一年ほど経った頃、社内恋愛をして結婚を前提に交際していた方はいたのだが
その方の海外転勤が決まり自然消滅した事があった。
海外出張に同行するほど仲良くはなっていなかったのとタイミングが悪かったのだろう。
母娘のぎくしゃくして息苦しい沈黙の家の中で、夫はいつもの様に自分は関係ないと言いたげな雰囲気を出しているらしい。
「娘の顔色を伺いながら同じ屋根の下で気を遣い暮らすのが疲れた」と、話は人生相談に変わっていった。
結婚に関しては本人の考えだけれど、此の儘実家にいるかそれとも結婚はともかく
実家を出て自立するかは話合った方が良いのかもとアドバイス。
それから一か月が過ぎ「母に言われました」と来社予約の後に長女は来社した。
聡明快活な専門職で、会話術も長けていてまさに感じの良いキャリアウーマンだった。
結婚は希望したいけどどうしたら良いか考えてはいたし出来る事なら子供がほしいとも話してくれた。
いよいよ婚活開始、お相手への希望に「真面目で優しい方であれば良いんです」と言っていたのだが
いざ動き出すと容姿の理想はすこぶる高くお申し込みを頂いても次々に却下となった。
恋愛経験が少ない人は理想が高いとは言うが、本当らしい。
理想へこだわり強く「容姿も判るけど自然体で居心地が良いお相手が幸せに近い」と
お話をしてまずはお逢いしてみましょうとアドバイス。
お見合いをしても交際には至る事なく「思ったような方ではなかった」と不調が続いた。
それではと、今までお申し込み頂いた中から、プロフィールの見直し始めて間もなく
7歳年上の言葉少なのおっとりしている公務員の方とお見合い。
殆ど彼女が話して彼は頷きながら聞いていたらしい。それでも緊張することなくゆったりした気持ちで交際へと進んだ。
休日は二人の好きな神社仏閣巡りと食事を楽しみ、穏やかな時の流れの中で
結婚を意識しお見合いから3ヶ月で結婚を決めた。
娘の結婚を諦めていた母は大喜びで寡黙な父親も終始笑顔だった。
諦めかけていた娘の結婚に両親は何度も頭を下げた。
神社での厳かな挙式と巫女の舞は荘厳で打掛姿は美しく夢の様だったと感動の両親。
新居は二人の勤務先の中間にマンションを購入し、お料理をした事がない妻に夫が優しく教えて毎日が面白いと言う。
高かった理想を思い出したのか「彼は普通ですよね?」と突然聞いて来た彼女に「普通ね」と正直に返した。
容姿は二の次としみじみ思う。きっかけを掴み動き始め拘りを整理すると良縁は巡る。
来春二人はパパとママになる。
【公式HP成婚事例より抜粋:埼玉県西部在住 30代女性】
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