高校を卒業し就職をしてから10年が過ぎたが
実家暮らしを続けている彼女は41歳の大手企業の会社員。
親が自立を促しても一向に実家を出たがらず今日に至った。
通勤に便利な事と生活のすべてが親任せで気楽な上、幼なじみも近くに沢山いるし、とても快適な暮らしだと話してくれた。
就職が決まり生活費を親に渡そうとしたら「光熱費や食費はいらないから、将来の為にしっかり預金しなさい」と両親に言われたらしい。
「そうなんだぁ」と親の教えに添って預金に精を出し始めた彼女だったが
いつしか預金が趣味になり預金高が毎月増え続ける事が楽しくて
同僚との食事会や同級生との年2回の旅行もお金が勿体ないと思うようになり、誘いを断わる様になった。
そして、とうとう誰からのお誘いもなくなり会社と家との味気ない往復生活が繰り返された。
結婚相談所埼玉の新規見学相談に母と来社した彼女は、結婚を心配する母に促されての来社だと話す。
趣味を聞くと「預金です。私預金が趣味なんです。もう○○円貯まりました。」と爽やかに誇らしげに言い
必要最低限の物のみ購入し増えている残高を見るのが楽しいと笑顔。
今まで多くの親御さんにお逢いしたが、25歳になったら自立なさいと言っていた家庭で育った方は、就職と同時に自然に自立の準備を始めていたりする。
預金の他に趣味はありますか?に、彼女は「ありません」とキッパリ言い切った。
母は「年も年だし疲れたから夫と2人でのんびり暮らしたい」と打ち明けた。
預金はとても大事だが、お金はいかに使うかも大事。お金の使い方が判らないと結婚生活は難しいのでは?と話して、入会を保留にしてお帰り頂く事にした。
新規面談に際して、「この方と結婚したらお相手は幸せだろうなぁ~」と思うその気持が仲人を動かし良縁が生まれるのは確かだ。
2ヶ月過ぎ「一人で伺いたいのですが」と彼女からの電話が入り来社頂いた。
旅行していた友人とも疎遠になり会社でも親しく話せる同僚もなく
帰宅しても特に会話もなく味気なく寂しく辛いと打ち明けた。
何もかもが預金が趣味だからではないけれど、その為に失った友人や同僚との交流は計り知れないだろう。
何かを変えないと新しい未来は見えて来ないのかも知れない。将来の為の預金より、今の自分の為にお金を遣おうよ。
友人にも久々に連絡してごらん。これから貴女を支えてくれるのは結婚相手もそうだけど、友人や同僚だと思うよ。
間もなく自立を決めた彼女は駅近くのアパートに引っ越し婚活も開始した。
出来たら子供もほしいと言う彼女は、最近美容室でお化粧も習い、随分綺麗になったし
お給料日だったからとケーキを持参し、明るくなった彼女にびっくりした。
交際経験がない彼女はお見合い当初はかなり緊張していたが季節が一回りした頃
2歳年下の爽やかで温厚な公務員と結婚を決めた。
時々帰る実家では両親との会話が増えたと嬉しそうに報告する彼女の隣に、穏やかな笑顔の彼が座っている。幸せにあれ。
【公式HP成婚事例より抜粋:埼玉県西部在住 40代女性】
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